断崖の町ガト:寺院の廊下
修道女「ダナエ様がお戻りになってます。お通りください。」
断崖の町ガト:夢見の間
Star-crossed Lovers
「彷徨の回廊」
ダナエ 「マチルダ・・・・ 行きましょう・・・・」
マチルダ「行く・・・・? どこへ・・・・?」
ダナエ 「まずはミンダスの遺跡。そこで少し力をつけましょう。
そして、妖精達の国へ・・・・ 妖精界はこの世界とは時間の流れ方が違うの。
そこでならあなたも、せまり来る死から逃れられるわ。」
マチルダ「アーウィンには 会ったのですか?」
ダナエ 「・・・・・ 会った・・・・・・」
マチルダ「彼は何か言ってましたか?」
ダナエ 「・・・・・・・・・・・・・・ 彼に会って。
あなたを救えるのは彼よ。 エスカデじゃない。
それにアーウィンを止められるのもエスカデじゃない、あなた・・・・・」
(エスカデ勢いよく入室、剣を構える)
エスカデ「ダナエ! 悪魔に魅入られたか!
アーウィンはオレが倒す! オマエの仕事はもう終わりだ!」
マチルダ「エスカデ・・・・ 言い過ぎよ・・・・
ダナエ・・・・、側にいて・・・・、お願い・・・・」
(エスカデ、ダナエに斬りかかる。ダナエ負傷?)
エスカデ「致命傷じゃない。考え直せ。」
ダナエ 「・・・・悪魔! 悪魔はあなたよ! 賢者から技を学んだなんて、全てウソだったんだわ!」
エスカデ「たわごとをッ!!」
マチルダ「クシノ タナンミ テメヤ ハイソラ アイクニミ・・・・・・」
ダナエ 「・・・マチルダ!! 無理はしないで!! 呪文は使わないで!!」
(エスカデ以外消える)
エスカデ「チッ!!」
ミンダス遺跡:風の塔②
マチルダ「う・・・ うっ・・」
(アーウィン、ゆっくりと風の塔を登って行く)
マチルダ「!!!」
マチルダ「まって!!」
ミンダス遺跡:風の塔③
マチルダ 「アーウィン! 生きていたのね! 私、信じてた・・・・・ ずっと・・・・・・!!」
アーウィン「マチルダ・・・・・ 君は変わっていないな・・・・」
マチルダ 「ウフフフ 何を言ってるの? ホラ、ちゃんと見て。
私、たったの10年で、こんなにおばあちゃんになっちゃったのよ。」
アーウィン「・・・・・ 外見は変わった。」
マチルダ 「外見だけなものですか。 考え方も、ずいぶん悲観的になったわ。
あなたも悪魔のくせにずいぶん早く歳を取ったものですね。 ウフフフ・・・・」
アーウィン「妖精界は思念を強く反映する。 イメージ力さえあれば、好きな歳で過ごせる。」
マチルダ 「・・・・・・・ だから私を妖精界へ?」
アーウィン「それもある。」
マチルダ 「妖精達は受け入れないわ。」
アーウィン「受け入れるかどうかじゃない。 俺には力がある。 受け入れさせる。
醜悪な人間達の作ったルール、死すべき運命、君は何もかも黙って受け入れようとする。
マチルダ、君はこの世界にはいないのか?
誰かが定めた道の上を歩むだけが君の人生なら、君は何のために生まれたんだ?」
マチルダ 「アーウィン、言ってる意味はわかります。
だけど常に、受け入れるか、否定するか、二つの選択があるわけではないんです。」
アーウィン「・・・・・・・・」
マチルダ 「選択できるのは、いつもたった一つ。 自由という選択だけ。」
ミンダス遺跡:入口
妖精 「邪魔はさせない!」
(主人公、妖精の力によってワープさせられる→建造物内部④へ)
ミンダス遺跡:繁栄の跡⑦
ニキータ「おこ~んに~ちは だにゃ!
あなたに笑顔をお届けする、スマイリーニキータにゃ。 アンタ、不安な顔してるにゃ。
先を急いでいるのに、道がよくわからないでいるにゃ。 フッフッフッフッフッフ・・・・
な~んも心配ないにゃ! 今ならたったの500ルクで、風の塔までオイラが案内するにゃ!」
選択肢:「はい」「いいえ」
「いいえ」
ニキータ「せいぜい歩き回るにゃ。」
「はい」
ニキータ「アンタ、金の使い方がわかってる人にゃ。」
(→風の塔①へ移動)
ミンダス遺跡:風の塔①
ニキータ「着いたにゃ。」
ニキータ「ルクはオイラの命にゃ。」
ミンダス遺跡:風の塔②
(エスカデとダナエが戦闘態勢で向かいあっている)
エスカデ「悪魔に与するヤツ・・・・ 奈落へ落ちるがいい・・・・」
ダナエ 「バカなッ・・・・ 悪魔も妖精も人間も関係ない!
なぜわからないの!?」
選択肢:「ダナエに加勢」「エスカデに加勢」「自分には無関係」
「自分には無関係」
ダナエ「無関係!? ここまで首をつっこんでおいて無関係ですって!?
信じられない!!」
(エスカデが仲間に。ダナエと戦闘)
「エスカデに加勢」
(エスカデが仲間に。ダナエと戦闘)
「ダナエに加勢」
(ダナエが仲間に。エスカデと戦闘)
*ダナエが仲間の場合
ミンダス遺跡:風の塔③
ダナエ 「マチルダ!」
マチルダ「ダナエ・・・・」
ダナエ 「アーウィンはどこ? 行きましょう、妖精界へ!」
マチルダ「私は行かないわ。」
ダナエ 「なんですって!? どうして!? アーウィンはどこへいったの?」
マチルダ「ダナエ、いつも気づかってくれてありがとう。 だけどもういいの。
アーウィンに会えて、昔の自分に戻れたような気がする。」
ダナエ 「全然よくない!! マチルダ!! 今日だけはハッキリ言わせてもらうわ!!
あなた、アーウィンのことを愛しているんでしょう!?」
マチルダ「愛してるわ。」
ダナエ 「だったら彼と妖精界へ行きましょう。そのまま死を受け入れるなんて許されない!
それに、あなたがいないとアーウィンだって何をしでかすかわからないじゃない!」
マチルダ「ダナエ、私とアーウィンは、お互いの自由を奪ったりはしないの。
彼が世界を滅ぼすと決めたら、私はよろこんで、それを受け入れるわ。」
ダナエ 「ふざけないで、マチルダ!! そんなことを認めたら、死ぬのはあなただけじゃないわ!
この世界の多くの人の、自由はおろか、命まで奪われるのよ! 冗談じゃないわ!!」
マチルダ「ダナエ、私を信じなさい。 そして、あなた自身を信じなさい。
奪うことによって、隠すことによって、閉ざすことによって、それでは何も解決しません。
ただ、あなたが信じたことを行うだけしか道はありません。」
ダナエ 「・・・・・・・・・・ 私はマチルダとアーウィンに妖精界で幸せになって欲しいだけじゃないの・・・・・。
なんでわかってくれないの? マチルダのバカッ・・・・」
マチルダ「だいじょうぶ。 私の幸せは私が決めるから。
あなたはあなた自身が幸せであるように生きればいいのよ。」
ダナエ 「・・・・・・人を幸せにすることが 私の幸せ。 それはいけない考え方?」
マチルダ「それで私があなたと同じように考えたら、二人はいつまでも不幸なままよ。」
ダナエ 「・・・・・・・・・・・ それでアーウィンは・・・・?」
マチルダ「『世界を滅ぼしてみる』って、言ってたわ。」
ダナエ 「世界を滅ぼしてみる・・・・って、そんなぁ・・・・」
マチルダ「全ての命はマナの女神が 作りたもうたもの。
その意志は、女神のご意志よ。 さて、それでは私はガトへ帰ることにしましょう。」
ダナエ 「女神のご意志って・・・・・・ どうすりゃいいのよ・・・・ んもう!」
「彷徨の回廊」おわり
*エスカデが仲間の場合
ミンダス遺跡:風の塔③
エスカデ「マチルダ!!」
マチルダ「エスカデ?」
エスカデ「無事だったか。アーウィンがいるものと思っていたが・・・・」
マチルダ「ウフフッ」
エスカデ「!?」
マチルダ「ひさしぶりに会えて とってもうれしかった。」
エスカデ「・・・・・・ フザケてんのか!?」
マチルダ「?? ダナエは・・・・?? ダナエはどうしました?」
エスカデ「さぁな。 生きてたら奇跡だ。」
マチルダ「!!!!」
エスカデ「・・・・・・・・・・ オレを恨みたければ 恨んでいい。」
マチルダ「あなたを恨んだりはしません。 あなたが自由である限り。」
(マチルダ、遺跡の文字盤に手を当て読み上げる)
マチルダ「光鱗のワーム、ルシェイメア 星より降り、その爪は地を裂く
七つの都市と、三つの森を飲み 最後にガロア火山を飲みこんで燃え尽きた
巨大なる、翼無き竜」
エスカデ「??? 戦争の記録か・・・・?」
マチルダ「歴史は心に刻まれるもの・・・・。 それが時の呪縛となって、いつまでもつきまとうのです。
さて、私はガトに戻ろうと思います。 お送りしましょうか?」
エスカデ「・・・・・・・・・・・ 一人で行く。」
「彷徨の回廊」おわり
サボテン日記「ほろぼしてもいいの?」
えすかでというおとこのひとと、
だなえというおんなのひとは、
なかがわるいみたい。
なかよくすればいいのに。