マイホーム:自宅前

(草人が倒れている周りに別の草人3人とサボテン君)

サボテン君「しにそう? だいじょうぶ?」

  草人  「だいじょうぶ。この子は選ばれたの。

        これから神界へ行って、大きな木と一つになるの。」

サボテン君「大きな木?」

  草人  「うん、草木はみんな根っ子でつながってるの。」

  草人  「たくさんの草木に見えても、ボクらの本当の次元では、ボクら一個なの。」

サボテン君「一個なの?」

  草人  「ボクら一個の木なの。」

サボテン君「ボクは?」

  草人  「キミもー!」

サボテン君「知らなかったッ!!」

  草人  「草木がたくさん、神界の大きな木の力になれば、やがてこの世界にも、大きな木は蘇るの。」

サボテン君「あッ!!」(主人公に気付きマイホームに逃げ帰る)


 草人A 「草人はたくさんいるけど、本当は一個なの。だからこの子はボク。

       この子が、大きな木になるってことは、ボクも大きな木になるってこと。」

 草人B 「あなたのイメージが、この子をラヴでいっぱいにしたから、この子が選ばれたの。きっと。」

 草人C 「草木にとって、水よりも空気よりも大切なもの、ラヴ。

       ラヴをありがとう。」


倒れている草人「だいじょーぶ。」




The Cage of Dreams
「夢の檻の中へ」




マイホーム:自宅前

草人A「ボクがさらわれたー!!」

草人B「神界に行くのにー!! 行きたいのにー!!」

草人C「ボクら、ただ、好きってことだけ、今ここにいます。」



マイホーム:作成小屋エントランス

ヌヌザック「・・・・・・ それはできぬ相談というもの。

       マナの木など無くていい。」

 ベル  「どうして草人さんを隠したりするですかぁー!! 返して下さいですぅー!! 

       草人さんは神界に上がって、マナの木になるですぅー!!」


 ベル  「ちょっと聞いて下さいですぅ!

       この人が次元を操って草人さんを夢の中に閉じ込めたですぅ!

       草人さんは、『マナの木になれない』って、とっても悲しんでたですぅ!!」

ヌヌザック「マナの木になどならんでいい。草人は、可愛い草人のままでいればいい。

       私は何百年も生きた。マナの木の覇権を巡って起きた数多の災厄を知っている。

       人が今まで、正しい道のためにマナの木の力を使ったことがあっただろうか・・・・

       いや、無い。 争いの種を増やしてはならん。 

       争わんで、みなで草人を愛でていればいい。」

(ベル泣きだす)


 ベル  「確かに言われてみれば、マナの木なんかなくても生きてこれたですー。

       でも、夢の中から出られない草人さんが可哀想ですぅ~!!

       私に、夢を変える力があれば、何とかしてあげるのにぃ~!」


ヌヌザック「マナの木の力に頼らず、人の力だけで未来を築くことはできんものでしょうかのぉ。」



マイホーム:作成小屋

ポキール「ちょっとヌヌザックと話があるんだけど・・・・ キミも聞くかい?」

選択肢:「聞く」「聞かない」

「聞かない」

(ポキールだけエントランスに入る→主人公が入るとヌヌザックの「私は古い人間です。・・・」から)


「聞く」

(ポキールと一緒にエントランスに入る)



ポキール 「やぁ、ヌヌザック、久しぶりだね。」

ヌヌザック「あなたは、ポキール殿!?」

ポキール 「草人は旅立つ時が来た。行かせてやってくれないか?」

ヌヌザック「ポキール殿、賢人はそんなにも争いがお好きなのか?

       蘇ったマナの木を争って、また多くの血が流されることをお望みになるのですか?

       マナの木なしでも、こうして生きて来れました。力は災いの元です。

       賢人のご忠告とはいえ、聞くわけにはまいりませぬ。」

ポキール 「マナの木が無くても人は生きていける。

       だが、マナの木があれば、人はもっと豊かになれる。

       人は誰も愛していなくても、生きていける。

       けれど、愛すれば豊かになる。 これは、同じことなんだ、ヌヌザック。」

ヌヌザック「しかし、誰よりも豊かになりたいと思う者は、人を傷つけ、その人の物を奪うでしょう。

       心の平穏とは、何も望まぬことにあると信じます。

       マナの木は、無用のものです。

       今、この世界にある物だけで、人の生きていく糧は、充分足りております。」

ポキール 「ヌヌザック、話しがズレてるよ。

       今キミが見ている世界は、宇宙のほんの一部なんだ。

       マナの木は無限の力の源。だけどその力は、本来は人の中にあるものなんだ。

       力は常に自分自身の中にある。マナの木に触れることで自分の本質に気が付くだけなんだ。

       人に足りないものは、生きて行く糧なんかじゃない。愛するということさ。」

ヌヌザック「愛するですと?」

ポキール 「愛が力になる。 キミが誰かを愛すれば、キミもその相手も、満たされる。

       罪を犯した者、あなたを憎んでいる者、親しい者、会ったことの無い誰か、そして自分自身、

       全てを許し、全てを愛し、全てを理解した時、全ては新しく生まれ変わる。」

ヌヌザック「フッ・・・・・ 賢人殿の欺瞞に満ちた言葉は私にはさっぱり・・・・・」

ポキール 「ヌヌザック、キミはこの世界に正しき者よりも愚かな者の方がたくさんいると思いこんでる。

       キミは何かが起きた時、愚かな者と争うつもりでいる。

       キミは胸の中で、負のイメージと争いながら、それを世界だと信じている。

       だが、女神が創りたもうた命に愚かな者はない。それを信じるだけでいい。

       キミのイメージが力になる。 キミの言葉が世界になる。 信じるだけでいい。」

ヌヌザック「現実は夢ではありません。そのようなことは叶いません。

       マナの木が蘇れば、不死皇帝や炎帝ロンウェイのような輩が現れるのは目に見えています。

       そうなれば、私は学生達に、本当の召喚術を教えなければなりません。

       それこそ世は闇です。」

ポキール 「それは過去のことさ。力で奪う時代はもう終わった。

       ヌヌザック、人の愚かさばかりを見る、キミの生き様に光明はあったかい?

       マナの女神が与えた世界が、苦痛に満ちているだけなら、それは誰のための世界なのだ?」

ヌヌザック「愚かは他人事ではありませぬ。愚かなるは、人と言う種族そのもの。」

ポキール 「ならばそれでいい。キミの判断に従おう。」(出て行こうとする)

ヌヌザック「待って下され!!ポキール殿!!」


ヌヌザック「私は古い人間です。

       愚かな私の判断に委ねずと、その手でひねりあげて下され。

       我ら弱き者を導いて下され。賢人殿の神のごとき力をお示し下され!」

ポキール 「キミに全てをまかせる。 しいて言うならば、それがボクの力だ。

       キミが世界を目茶苦茶に破壊し尽くしたとしてもかまわない。

       それでも、ボクはキミを祝福する。」

ヌヌザック「ポキール殿・・・・」



ヌヌザック「世界は何のためにあるのやら、人生は何のためにあるのやら、

       その答えを教えて下され。」



夢の檻の中:信頼するに足る意志

草人「う、うう・・・・」

草人「んん!?」

草人「ここどこー?ボク、マナの木を治しに行かなければいけないのー

    たくさんの愛の光を集めて、マナの木の壊れたとこを治すのが草人の仕事なのー」



YOU・・・・・。

あなたに剣を与えます・・・・・。

目を閉じてイメージして下さい・・・・・。



(AF「マナの剣」を取得)

(草人の頭に綿毛が開く)

草人「あれっ?」



「夢の檻の中へ」おわり

サボテン日記「草人ちゃん」

しょうかんしのおじいさんが、

じぶんのゆめのなかに、

くさびとをかくしてしまったんだって。

すごいなぁ、しょうかんし。

そんなこともできるんだなぁ。




マイホーム:自宅前

草人A「顔だけの怪人が来て、ボクをさらってったー!!」

草人B「ボクらのこと、いろいろ、ありがとう。」

草人C「あなたが、ボクらを好きな時、ボクもあなたが好き。」